2023年9月1日付で北村恭子先生が東北大学大学院工学研究科電子工学専攻に異動となりました。

2025年3月31日をもちまして裏升吾先生が本学を定年退職されました。

先端回折光学素子(ADOE)の研究開発

カラー撮像システム用光学素子(under construction)

 ディジタルカメラの撮像素子としてはCCDセンサやCMOSセンサが用いられていますが、センサ自身はカラー識別機能を持っていないため、カラー画像を取得するために、カラー分波もしくはカラーフィルタが用いられます。カラー分波方式では、被写体からの光をRGBの3原色に分波してそれぞれを個別(合計3個)のセンサで検出するため大型になりますが、画質がよいのでプロ用として用いられます。カラーフィルタ方式では、図A-5(a)に示すように、撮像素子の画素をR用、G用、B用に割り当て、画素の前にそれぞれのカラーフィルタを配してカラー画像を検出します。小型化できるためコンパクトカメラで用いられます。しかし、この方式では入射光量の1/3しか利用しておらず、この利用効率を改善できれば、撮影感度や撮影速度を改善できます。そこで図A-5(b)に示すような撮像システムを目指して、新たな構成や新たな原理に基づく光学素子を考案、検討しています。

図A-5 カラー撮像システムにおけるRGB検出の様子。カラーフィルタ方式(a)は光利用効率は1/3であるが、効率を改善できれば(b)、高感度化、高速化が期待できる

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Last Update:2012/01/24(Tue)